コロナウイルスその5

堤キャスター、最大限のエールを送ります2020/04/17 (金)

前略
14日の日に、“西浦教授とのダイレクト対談を!”と、希望を述べていましたところ、思いもかけない形で、昨日、実現して頂きました。
各局は、“衝撃のニュース”として報道していましたが、堤キャスター始め、貴番組の皆様には全く驚きはなかったと思います~かかる状況が予測されることから、今晩の番組でも、PCR等検査の充実を兼ねて主張され続けておられるからです。

また、その後の推移を見ると、少なくとも私の勘違い乃至誤謬と思われる4つの内の最後のものは少なくとも間違いではない、との確信も持つことが出来た気がします~即ち、「シュミレーションには信頼性がなく、アイキャッチングな数字・グラフ、政策の都合に合わせてだけ使えばよい、との判断」が働き、シュミレーションの価値に、倒錯した利用価値が見いだされ、この様な形のシュミレーションの公開は、余りにも”政治的”であると言う事です。

今晩の貴番組で、西浦教授が、総理が発言しているように極力8割でなく、「8割でなければ効果がでない」と発信しておられる、とは初めて知りましたが、正しく西浦教授の悲痛の叫び!と感じました。~正しく「科学的根拠・データー」を政治的に“活用”しているものと思います。

TV報道では、“40万人”との数字を、正しく衝撃的に伝えるだけで、公開された資料を全般的に伝えているメデイアはないかとネットを見ましたが見つかりません。厚労省のホームページを見ても、{西浦教授記者会見資料}等で掲載されたページはないようで、情報公開対象にもなっていないようです。~それで、日経をみると、割と詳しく書いてありました。


中程に、「中国のデーターを基に、感染した成人の0.15%、高齢者の1.0%が死亡すると想定した上で、重症者の49%が死亡すると推計。死亡者数を出していないが、・・・約41万8千人が亡くなる計算になる」と書いてあります。

西浦教授は、自ら死亡者数の計算などしていないのです。“SD8割”を、呼びかけられたかったのです。
しかし、肝心のSD8割りで「重症者や死亡者をどれくらい減らすことができるのかという推計も検討している」と、書いてありながら、その減少した数字がどの位になるのかは報道されていないのです。

当然、感染者の累計もありません。

上の日経の記事に、西浦教授が推計した数値が載っていますから、計算してみました。


重篤者の数が、上の日経の数字です。で、右の方の49%の所の数字が、“計算になる”42万人です。
そして、死亡率は、感染者に対する割合ですから、“計算にな”った数字で割返すと、累計の感染者数が出ました~98百万人、日本の総人口の(最低)8割です~既メールの通り“Eye Catching”に都民の430万人が感染する!と書きましたが、その倍です!~まさしく、衝撃の数字、ではないでしょうか

上の日経の記事には報道されていませんが、西浦教授は、「感染者一人から感染させる人数を、海外の例をもとに2.5人で想定した」(FNN Prime)と説明されている様です。

尾見会長が、緊急事態発令前夜、総理と記者会見で{1.7人}と述べられ、“科学的根拠”とされた数字です。

で、これはβがLN(2.5)となる数字として、私のシュミレーションでは当てはめていますから、それでシュミレートしたものが下のグラフです。


新規と累計は大きくなりますから、単位は千人に取りました。
重症者は、元々のグラフと違い、年齢構成別人口が分かりせんから、総計の重篤率で64歳以下と65歳以上を合わせたグラフとなっています。

上のグラフで、ピークの重篤者発生数は約22万人で、累計感染者数は101百万人です。
西浦教授のグラフからは、ピーク時、(220+55)/100000*120000000=33万人と言う重篤者発生数が読み取れます。

累計の重症者数は、私のシュミレーションでは105万人となっています。

年齢構成別人口・14歳以下の人口等が分らず、母数を120百万人としていますから、それを勘案すれば、割と再現出来ているのかも知れません~全く、違っているかも知れません。

ただ、明確に違うのは、ピークに至る日数です。
西浦教授のグラフでは、ピークに至る迄に60日かかり、その後、60日で収束に向かっています。
私のグラフは、何れも30日・30日です。

ただ、収束に至る過程は、西浦教授のグラフは年齢別になっていますから、合わせると、ピークに至る過程も、収束に向かう過程も勾配はもっと急になると思いますから、
見た目ほど、グラフの形に相違はないかも知れません~分りませんが

で、西浦教授のグラフを見ると、大体30日目から立ち上がり、30日でピークに達しています。私のグラフは15日15日です。

この差は、私には分りません。

で、よく考えれば、上の日経の記事からもFNNの記事からも、{中国の死亡率}{海外の例を元に想定した}ものです。

最近、公表された数字を使われたのかも知れません。

でも、尾見会長が、件の会見で根拠とされた1.7人は、“日本”で緊急事態を発令するために“積極的疫学調査”で得られた貴重な“日本―都―府―県”のデーターであると思います。


上の表は、4月11日現在の世界各国のデーターですが、これらの数字は別途、合計の行の感染率と死亡率はクルーズ船・武漢帰国者を除く、平均値でその下はその標準偏差です。
一目、もともと、国・地域・社会全体の医療・生活・経済等による格差が大きく、他の国・他の地域・他の社会のパラメーターなど役に立たない筈のものなのです。


数理統計モデルの西浦教授が、それを理解していなくて、モデルに基づく推測・予測値を出される筈がありません!

元々、“最新”の他国データーではなくとも、PCR検査を全数調査しなくとも、8割は軽症、2割が重症、全感染者数5%は重篤になる等々、散々これまで“大雑把”な数字は吹聴されてきたと思います。

大阪府の3374人・都の530人、予測値があった筈です

限られたデーターしか公表せず、何故、ピークの感染者数・経過日数・収束にいたる過程等の数理モデルから得られるデーターを公表してこなかったのか

何故、オーバーシュートの意義を、転々変化させてきたのか~医師会長は、Out Breakを医療崩壊と訳されている様ですが

何故、今になって、西浦教授に、海外のデーターを使えば、1月中旬には出来る様なシュミレーションをやらせて、挙げ句の果てに、政治的に変更して、“極力”等の修辞的言葉が弄されるのか

今日、貴番組で発信されておられたという言葉は、正しく、“悲痛の極みの言葉”だと感じざるを得す、心から共感する次第です。


既に、ネットには、“だから、この先生の言う事は信用出来ない”“元々、コロナは人を選びません”等々の“ち”識人の言葉が垣間見える~それはそれで取るに足らない、と思えば痛痒はないのかも知れません。

 

上記の記事、報道、発言があった様です。


と、ある昔話をふと思い出しました。内容は定かでなく、いつ頃聞いたかも忘れましたが、後に、書いておきます。


今晩、他番組で、コロナ戦争後の世界情勢・安保情勢等の話しをしておりました。
貴番組でも、韓国のPCR体制について、詳しく報道されておりました。

熟々、日本のデジタル化の遅れを感じさせられますが、所謂自粛行動の進捗度合いも、グーグル・アップル等のビッグデーターを用いて政策判断に使われているようです。

既に、各国の緊急事態移行の際の、リーダーの発言・見識が比較・検討・批評・評価されております。

既に、スペイン風邪と並行して、第一次大戦後~第二次大戦前との政治経済社会とのアナロジー・比較・比喩で多々論議されております。~何やら、30万円が国民1人10万円に変りそうですが、NHKニュースでは、4兆円が12兆円になり8兆円追加国債が発行される様です。2割の世帯にしか交付されず、公明党が強く抗議した、からなのでしょうか。我々も、貰えれば多少は、ニヤッーとするかも知れませんが、“朝三暮四”という諺くらいは明確に覚えております~同じく、NHKニュースで、銀行が不渡りを当分不渡り処置にしないそうです。これは、“凄い”ことです。既メールの、実質上の“金融モラトリアム”です。先般、首相が、金融界首脳と協議されている様子が報道されていましたが、その一大成果だと思います。何故、大々的に報道しないのでしょう、PCR論議同等の不可思議です!既に、会計ルールを変え、3月決算も時間的に猶予し、企業倒産を実質上防いでいます。何等、おかしく無いのです、堂々と経済対策の一環として喧伝すれば良いのです。それとも、何か不正会計をやっているような感触があるのでしょうか、判然としません。~歴史学者ハラリ氏は日経への寄稿で、コロナ戦争後の世界の変わり様・変化の方向性について警鐘をならしています。・・・・

堤キャスター、既に他番組キャスターもコロナ感染されたのこと、貴番組全てのスタッフがご自愛の上、益々の有意義な報道をされますことを祈念致します。

乱文乱筆の程はご容赦を

草々


『 むかし、都で疫病(はやりやまい)が大いなる勢いの時、

“卦の家にて、40万人余の骸を夢みる”

との仰せに、官の大臣(おとど)が答えて、

“承知いたしておりませぬ。されど、博士ヽに下知し粛々整斉と、
施策に抜かりはございませぬ“
と。

その頃、木曽の郡司(くにつかさ)は、
都からの下達に応じ、壮丁を叱咤激励し、山中より檜を切出し、100万余の卒塔婆を作りおり
との事。

病去りて、国難を救いし大臣は大いに面目を施したことではあった』

と。

聞く人、語り部に曰く、“卒塔婆は足りましたのか”

語り部曰く“無識”のお話で御座いますれば“

と。