コロナウイルス

まるで映画を見ているようである。                              当初、武漢からのコロナウイルス~新型肺炎の流行の話しが伝わって来、その話しが、中国の隠蔽等共産党独裁故の政治的色彩が強かったものが、武漢封鎖という、識者の話ではスペイン風邪でも実施されなかったような前代未聞の行動であり、これに伴い、米国と時間を隔てない特別便による在中日本人の脱出劇という辺りまでは、確かに、実感を伴った動きであった。しかし、それが、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の人道的立場からの横浜回航・接岸・検疫隔離という頃から、あたかも、正しくスペイン風邪当時、タイタニック号がNewYorkへの処女航海において、氷山に衝突、乗客乗員は、その事を単なる一寸したよろめき程度にしか受け取っていない内に、やがて阿鼻叫喚に変っていく様同様に、次々と感染者・重症者が続出して行く辺りから、何かしら現実感が消失し初め、国内でも、所謂クラスターが、散発的に発生し、国際的には、イランからイタリア、今では、武漢~中国以上のコロナウイルス猖獗を極め、スペイン~フランス~ドイツ~イギリス~アメリカ~そして、あのタイタニック号が向かおうとしていたNewYorkで、今まさにその牙をむき出しにしている。

全く人通りの途絶えた、武漢・北京~ミラノ・ベネチア~シャンゼリゼ・エッフェル塔~ロンドン・トラファルガー~タイムズスクエアー・ビバリーヒルズ~~の映像が、連日・毎日、ながされているのにも関わらず、日本では、仕事から帰って、夜のニュースで見れば、あたかも、映画の一編を見るがの如く、多少は、緩和しているかも知れないが、相変わらす、日常通りに、混雑した通勤電車で、勤勉に仕事場に通い、学校休校に当たっては、却って、公園では、元気な子供達の声が聞こえ、夜ともなれば、若い人たちが元気に乾杯を繰り返す。

感染者が日本では増えない~いや、PCR検査自体には色々あろうが、何より、死者数が、隠蔽・操作は無理乃至無いようであるにも関わらず、、増えない・出てはいるが圧倒的に少ないのである。

全て、コロナ戦争の現実感が日本だけない、日本を含め、これらの報道・ニュースを見ていると、見れば見るほど、日本人全体が、まるで我がことに感じられず、自身を”客感化視”している、よく言えば、極めて冷静に対応している、悪く言えば、まるでリスクを感じずリスクを拡散させている~スクリーンの向こうを見ているが如く行動している、生活している、と感じざるを得ないのである。(3月23日記)

この不可思議な社会状況について、今まではやった事がなかったのであるが、テレビ番組宛てに質問/意見投稿をやることにした、それらが、以下の連続的投稿の内容である。(4月6日記)

 

コロナウイルス検査;2020年3月19日

前略

添付投書は、貴系列番組「羽鳥慎一モーニングショウ-」宛て、送付したものですが、今の所、関連情報は報道されていないようです。

で、昨晩の貴番組でのクラボウの簡易検査キットのコロナ戦線への導入の話しがされていましたが、その折、クラボウの方が検査精度が95%と話されていたと思いますが、所謂陽性的中率なのか、感度なのか、特異度なのか判然としません。

感染研のものにしろロシェのものにしろ、このPCR検査キットの感度・特異度のデーターが公表されていない為に、偽陽性・偽陰性にかかる、検査パニック論だとか重症者用病床圧迫論等が、エビデンスに基づかない、だろう論に終り、結局、有効な、パンデミック対策論につながっていないと考えます。

世界的に、日本の感染者数が疑問視されており、為に、WHOの事務局長が「テスト・テスト・テスト」と叫ぶのは、イタリアの検査パニックー医療崩壊を間近に見て折ながらの敢えての発言ですから、十中八九は日本向けと、受け止めても良いかと思います。

現行PCR検査の保険適用により、検査を受けようと市中病院に希望者が押しかけ、病院がパンク寸前だとか、一方、感染者が出た市中病院が、インターホーン診療に切り替えたらSNSで叩かれるとか、逆に病院に患者さんが寄りつかず、経営困難に陥っている病院もあるとか、既に、混乱が一部生じている、との報道も見られます。

簡易検査キットが実際市中病院の第一線で使用された場合、その使用目的・データーの解析活用手法等が明確に国民一人一人に理解されていないと、正しく、イタリア的医療崩壊を巻き起こす可能性もあります。

実は、武漢帰還者全員に検査を行ったのに、なぜ、クルーズ船乗員乗客全員に接岸時、検査をしなかったのか訝ったのですが、後に、検査可能数が300件/日と聞き、唖然としましたが、昨晩の番組の中で、「いや、検体の採取時の防護が大変で、器具・防護服等も不足している。その点、簡易キットは血液採取だから、検査時汚染・感染拡大が抑止できる」と聞かされ、またもや唖然としました。


マスクがなくなり、トイレットペーパーもデマでなくなるのです。

少なくとも、1月中旬から2月始めまで、2週間はあったはずですが、この間、一体どのような緊急準備態勢が組まれていたのか疑問と思います。

また、これも、昨晩の番組で議論されていましたが、軽症者乃至偽陽性者が含まれる無症状者の扱いです。自宅待機が指定感染病法上も“便利な解釈読み替え”で強制出来る様にするとか、特に海外観光客相手のホテルはがら空きの様ですから、東京で3000室・大阪圏で2000室借り上げるとか、検査パニック医療崩壊対策は門外漢でも色々考えつきます。先の武漢帰国者隔離では勝浦の三日月ホテルの協力で助かった様ですが、元々、チャーター便を飛ばした迄は、キチンとした対策を取ったと評価されると思いますが、2-3人を除いて、帰国者自体が隔離を要請するとは想っていなかったようで、慌てて税務大学校を解放する、と言う事になり、その間、今報道されている森友問題の様な犠牲者が出ており、大変痛ましい事と思います。クルーズ船客の隔離に当たっては、何故に3-4千人は入るオリンピック村を緊急改造解放しなかったのであろうか、と思っていましたが、今からでも、遅くないからやってはどうかと思います。そのような、決意を見せていたら、見せたら、オリンピック開催に全世界が一致して賛同・参加してくれるのではないでしょうか

首相が言われるようにリスク対策は何事も先手先手が大事なのですから、正確なデーターを公表し・国民の理解を得ることが肝要であり、折角、コロナ戦争勝利に向けた新型兵器の一つになり得る簡易検査キットが導入されようとしているのですから、その扱い方・効果を間違えないよう・無駄にしないように、心から願います。また、そのために、メデイアとして奮闘されるよう祈念いたします。


草々

 

 


コロナウイルス検査(2);2020年3月19日

前略

今晩の貴番組で、森永 卓郎先生が、ランダム標本が1000あれば、95%信頼度で、日本としての感染率が判明すると言われていたが、経済学―統計学的には
そうだと言えるかも知れぬが、コロナウイルスは統計学的独立変数ではないので、誤解を起こすのではないかと思う。

検査試薬は、感度・特異度という精度変数を持つので、投書において計算していた式に間違いが無いとすれば、武漢帰国者の場合のようにサンプルがすくないと、クルース船の場合と違い、
特異度がほぼ1でないと、有用ではないと思われる。

従って、感度・特異度等データーの公表、広範囲のテストが感染実態の把握には、肝要だと思われます。

以下、武漢帰国者の例として計算したものであるので、精査参照して頂ければと思い、送付します。

草々


 


コロナウイルス検査(3);2020年3月21日

前略

今晩の貴番組に主演されておられた、インターパーク倉持先生のお話で、よく分かりました。
簡易検査キットを市中病院で使用できるようになると、当然、PCR検査の感度・特異度と比較し、偽陰性乃至偽陽性の確率をみて、それらと思われる方には、然るべき対処をされると言うことで、この時点では、当然、関係者の方々には感度等のデーターは周知徹底されていると理解しました。
一方、大阪の、今回、大阪~神戸外出自粛要請の元の基礎データーの件は、驚きでした。
厚労省・専門家からの提供されたデーターと言うことで、加藤厚労相は、自治体の要請に基づき提供しているもので、各自治体で活用・公開されてさしつかえない、と話されていたと思います。
その点は、間違いないと思いますが、そのデーターの、元のデーターの出所が、実は問題なのだと思います。
というのは、4月2日までに、80人の増加から、3374人に感染者が増える可能性があり、内227人が重症になるとの試算であったと言う事で、これは、前提を置いた数理モデルであり、その前提の枠内でしか有用性がないから、その、試算の扱いは、各自治体に任せてあるとの厚労省の説明であったと思いますが、肝要なのはこの数理モデルではなく、そのモデルに用いられるデーターだからと思うのです。

何故なら、モデル自体は、「精度」はともかく、簡単に作れます。

K 感染者数
N 初期感染者
M 乗数(1人が何人にうつすか)
T 時間(1人が他人にうつすのに要する時間)
D 移動距離(1人が移動する距離)

と置けば、K=N*ΣM^T    感染区域=DT
となります。勿論、専門家からみたら、感染する人ばかりではなく、その間、治癒する人も出るはずですし、関数形も、EXPだとか、確率関数だとか、色々あると思われ、バカみたいな定式で、全く噴飯もの、そのものと自覚しております。
それでも、例えば、K=3374で、N=80とし、M=2とすれば、T=4強、
M=1.3とすれば、T=9弱と計算出来るのです。

お分かりと思いますが、式が幾ら実態に合わせ精巧に作られていても、1人がどの位のタイムスパンで、何人の人に感染させうるかと言う等の基礎データーが無ければ、モデルは無意味です。

巷間、1.5~2.5人に感染させうる等の報道はありますが、どの位の時間でについては、感染後無症状でも感染させうるのかとか、飛沫かエアロゾルか、はたまた空気感染かとの議論はある一方、全く出てきません。

もし、2週間で上記感染数となるとするとM=2の場合、Tは14/4=2.5日です、同じくM=1.3でTは1.5日位になります。
これは、逆算ですから、これらの基礎データーにより、一定日数による感染者が計算出来る様になる、と思います、

この様なデーターを今どのような専門家の方が持っているかと言えば、それは北大の先生の様な数理モデルの専門家の方ではなく、疫学調査の専門家の方だと思います。

で、冒頭、よく分かった、気がしました。
勿論、全くの誤解だとも思われます。
また、専門家の領域であり、それで、全く問題ないのかも知れません。

ただ、この間、大谷先生や、ビニール袋で自前の防護服を作って、現場で奮闘しておられるという倉持先生や、その他大勢の先生にこそ、感謝畏敬の念を持つ多くの国民の方がおられると言う事も忘れてはならない事と思います。

今後とも、益々、有意義な報道をされん事を期待しております。
草々


コロナウイルス経済対策;2020/03/22

前略

昨晩のインターパーク倉持先生のお話の通り、今からオーバーシュートが起こりうるとすれば、それに対応できる体制を整備することが肝要であるとのお話は、
まさにその通りであると思います。

この点、医療的取り組みはもとより、経済的対応が、逆に、中国のように、医療的対応がピークを迎え始めると、益々、重要になって行くと思われ、添付の投書のように駄文を書き綴りましたが、
以下、要点を記述し、これらの点の議論、報道を頂ければ、有難く存じます。

1.ウイグル人の所謂教育施設における感染状況;人道的立場から日本はクルーズ船を受け入れましたが、逆に一部から非難を受けています。一方、新疆乃至施設の状況については、格別、情報は見ていない・報道されていないと思います。元々の人権問題を差し置き、今後、アフリカ諸国等に支援を行い、実は覇権的行動であることをカモフラージュする事は赦される事ではなく、その事を実証するためにも、自ら、情報を呈示するべきと思います。
2,物流機能維持;医療関係者へのマスク等配布の重要性は十二分に指摘報道されていると思いますが、ロックダウン等実際に行うとすれば、この物流の維持が肝要となります。物流担当者の数と健康の維持は、物資・資材があったとしても、それが人手に届かなければ無意味であり、この能力の確保維持が為されていることが肝要と思います。
3.金融モラトリアム;かなり、ショッキングに聞こえるかも知れませんが、今回の中国での武漢封鎖に始まる世界各国の対応による景気減速・不況乃至恐慌突入リスクは、現状よく分らないというか、かなり、下読みされている様に感じます。現状、5000億円の無担保無保証融資により、実態倒産等は著増はしてませんが、これからは、判りません。株価の下落が異常な事は、今までの上昇が異常と考えれば、そうでもないとも思えますが、所謂潜伏期間はコロナウイルスよりかなり長いと思えば、今から検討し始めていても遅くはないと思います。しかも、現在の世界経済の密接性からは、日本のみならず、各国と協調した対応が必要になると思われ、これが機能しないと、人の往来のブロック化に止まらず、世界の社会政治経済のブロック化になりかねないとの不安も持っています。
4.大規模経済対策:これについては、森永先生も色々指摘されている通りと思います。今回の景気落ち込みは、少なくとも、リーマンショック並みであり、、30兆円は必要との声があるようであり、これらの点を、時々刻々に報道頂ければと思います。
5.財源対策:現状の国債発行残高から来る財政政策の手詰まり、0金利異次元緩和策から来る金融政策の手詰まり、等から、ある意味、政府・財務省・日銀は、大規模な経済対策は打ちたくても打てない状況にあるとの見方も成り立つと思います。この点、究極と言うか、最後のと言うか、劇薬ではあるかも知れませんが、所謂ヘリコプターマネーとしての政府紙幣の発行を選択せざるを得ない、検討すべきかも知れず、その議論を深めて頂ければと思います。

草々

 


感染爆発重題局面;2020年3月26日

前略

今晩、都知事は、標記表現により、今週末の外出等自粛要請をされましたが、事の重大性が伝わったでしょうか
根拠の数字としては、今日の陽性判明者が、41人で、検査者の約5割であり、感染経路不明が最低10名以上25名程度、であり、一日辺り、最多の数字となったと言う事、
並、厚生労働省のクラスター対策班が21日に都へ示した分析結果は、現状の対策が続けば都内では4月8日までに患者が計530人になるとの事だと思われます。

後者の数字は、大阪府が同様公表し、神戸間の行動自粛を連休前に要請したものと同種と思いますが、それにしても、大阪~神戸で3374名であった訳ですから、1桁違う?のではと、素直には思われます。

一方、前者の数字は、今のNY等の数字に比べ余りに小さく、これも、ああ、こんなものだ、大した事ないのでは、と、思われそうな数字です。

勿論、若い人も、結構重症になるとか、子供の死亡例等も、報道されていますし、“しむら”氏や“チャールズ皇太子”が感染等の話しも出てきましたから、一概に、今までのように楽観的行動を取る人も減って来るとは思われます。

しかし、今晩、同じ小池書記長が財政支援無しの自粛要請は無責任だと言われるのと同様、感染経路の確認追跡が困難になって来たからオーバーシュートになりかねない的説明は、やはり、無責任とまでは言わないまでも、説明不足、説得力に欠けると思います。

本当に、530人で済むのでしょうか



上の表の感染者数と、経路不明者は、NHK NEWS WEB から、採ったものですが、3月の数字を示しています。
ただ、24日の数字は、他のニュースからとり、25日の数字は今日の報道分です。

で、最右覧の、被感染者数は、経路不明者が、感染発表日に二人に感染させており、その後それらの人が次々に感染させていたら、4月8日間までに何人感染させるであろうかの数字です。

この、被感染者の数字は、3月19日にメールした、大阪の数字、3374人にかかる以下のモデルで計算しました。

『4月2日までに、80人の増加から、3374人に感染者が増える可能性があり、内227人が重症になるとの試算であったと言う事で、これは、前提を置いた数理モデルであり、その前提の枠内でしか有用性がないから、その、試算の扱いは、各自治体に任せてあるとの厚労省の説明であったと思いますが、肝要なのはこの数理モデルではなく、そのモデルに用いられるデーターだからと思うのです。

何故なら、モデル自体は、「精度」はともかく、簡単に作れます。

K 感染者数
N 初期感染者
M 乗数(1人が何人にうつすか)
T 時間(1人が他人にうつすのに要する時間)
D 移動距離(1人が移動する距離)

と置けば、K=N*ΣM^T    感染区域=DT
となります。勿論、専門家からみたら、感染する人ばかりではなく、その間、治癒する人も出るはずですし、関数形も、EXPだとか、確率関数だとか、色々あると思われ、バカみたいな定式で、全く噴飯もの、そのものと自覚しております。
それでも、例えば、K=3374で、N=80とし、M=2とすれば、T=4強、
M=1.3とすれば、T=9弱と計算出来るのです。』

このM=2とし、T=4を用いて、4月8日までの14日÷4=3.5とすれば、今日の41人中MAXの25人を感染経路不明者とすれば、これらの人は、658人の被感染者を生み出します。~これだと、先の公表数530人と近い数字になります。

問題は、表にあるように、今まで、91人、今日を除けば66人いる訳です。
これらの人が、今日の25人同様、今まで、感染をさせてきており、これからも感染させていくわけです

で、これの合計は18千人弱になります。~正しく、感染爆発するわけです。

勿論、この計算は、前回も述べ、今回も書いています、全く根拠のない、噴飯ものです、

しかし、テレビ乃至報道を見ている人は、本当に530人という数字を信じているでしょうか

そして、もし、信じるとしたら、自分が感染すると思って、自粛するでしょうか

甚だ、疑問です。

無論、口を酸っぱくして言われているように、例え、感染者が2万人出ようと、大半は、無自覚無症状で、何事もなく過ぎていき、“検査をすれば”、530人位が陽性になるとの、“精巧なモデル”で算出した数字だと考えられます。
で、あれば、「感染爆発重題局面」とは、余りに、大げさな表現で、却って、混乱を招くのではないでしょうか
既に、都で、3000床程度の、病床確保に向けて動き出しているとの事で、大変良いことだと思います。

アメリカ。イギリス等の2兆$とか、8割補填等、積極的な経済対策が中々打ち出せない、現場のご苦労は重々察せられる所ではありますが、相応の情報公開をして行かないと、中々、一人一人の協力が得られにくい、勢い、“命令“的にならざるを得ない事態になりかねないことを危惧する次第です。


草々

 

 

堤キャスター 怒ってくれ!;2020年3月30日

前略
先週末の、都知事の「感染爆発重大局面」・自粛要請の際の、今後2週間で530名の感染者発生予測との数字が、本当にと、不可解極まりないと感じていた所、貴番組にも出ておられると思いますが、偶々、曜日に、北村長野保険医療大学教授が、「この増加ペースになると、医療体制が持たなくなると言う意味での、重大局面」という事ではないのか如き発言をされているのを垣間見ました。
その後、ネットを見ておりましたら、猪口医師という都有識者会議の中心メンバーである方が、他番組で、「“医療がきちんと重症の患者に提供できない様な状態になった事をオーバーシュウトと言おう”と有識者会議のメンバーでは合意が取れている」との発言をされたそうです。
そもそも、今時のコロナ戦争において、当初局面で、貴番組の堤キャスターが、コロナウイルスのリスクを適正に把握し、過度の社会経済抑制・即ち行過ぎ、オーバーシュートにならないようにするべき、そのために、リスクの把握・認識を、過大視・過小化する事のないようにするのが重要だと、主張されていたと思います。
従って、専門家委員会から、今後・オーバーシュウト・ロックダウンの状態にならない・即ち感染爆発・都市封鎖に至らない様にして行かなければならないとの見解が出されるや、カタカナでは判らない・日本語で説明しろとの批判が頻発した折、堤キャスターが、そもそも、オーバーシュートに、感染爆発・アウトブレイクの意味はない、言葉の取り違え、乃至は、専門家の予測のアンダーシュートを糊塗する為、とまでは言われなかったかもしれないが、かなり、反発されたかと思います。

そして、都知事会見の後に、その都の重要人物が、この様な、新しい、オーバーシュー意味論を展開されている訳です。

これでは、堤キャスターは怒り心頭に達せされているのではと推察します。

実は、感染者予測数理モデルを、ネットで探しておりましたら、2006年統計数理研究所、統計数理第54巻第2号461-480、西浦博・稲葉寿両氏の論文を見つけました。


これは、ケルマック・マッケンドリック型モデルと呼ばれる、基本的モデルのようですが、大雑把にSが人口・Iが感染者・Rが回復・死亡者、βが感染率・γが快復率だそうです。

で、これに、実際の患者数等データーを集積・集計し統計的にβ・γ等の数値を推計して当てはめれば、以下の様なグラフが描けると言うことです。



これは、インフルエンザのデーターを基にしているという事ですが、太線の患者の発生推移が予測されるのです。
即ち、ピークの患者数・それに至る日数・終息までの見込み日数が予測出来るのです。

で、今の日本のコロナの状況はどの辺りに位置するかという事です。

都知事の言う、530人が重大局面とは、このIカーブのどこなのか、逆に言えば、都知事の“把握”しているピークの赤線の数は一体幾らなのか

先の、都有識者の医療体制の決壊を招くという数字が530人としたら、その現有医療体制の水準・紫線はIカーブのどこに位置しているのか

それこそが、一番の問題であろう、と思います。

中国・イタリア・スペインはこれらの予測もないままに、アウトブレイクした様ですが、アメリカは、これらの予測を立て・して、いるからこそ、4万床ベッドが不足するとか、人口呼吸器が3万台足りないとか、テレビで放映し、国民・企業の協力を求め、早々と2.2兆ドルの緊急予算を通過させているのではないか、と思います。

これに対し、日本では、一月位前に、厚労省から計算式が示され、東京で45千人の患者が訪院しその内半数程度がコロナ患者との見通しが出ていますが、これでは、医療崩壊するのは当たり前、医療崩壊すると脅して入るだけに過ぎないのではないか、とも思えます。

ちなみに、その計算式とやらを見てみると

I = (0~14歳人口)*0.18%+(15~64歳人口)*0.29%+(65歳~)*0.51%

等になっており、これも一つの重要な知見ではあろうが、単なる回帰分析式であり、それこそ中国や韓国のデーター等からでも、充分流用可能なのではなかったのか、と思えます。

無論、米国とは違い、皆保険の下、クラスター潰しで、感染者数についてはともかく、死者が圧倒的に少ない現状は、充分、評価されるべきと思います。

しかし、重要な事は、現状医療体制がピーク時必要体制に追いついていないのなら、その事を国民にキチンと説明し自粛を要請し、不足する人工呼吸器等の生産協力をトヨタ等企業に求めるべきではないのか、と言うことです。

それを、オーバーシュート等の言葉の意味の転化で糊塗し、某重鎮の様に、若い人はキチンと政府広報等を見ずに行動自粛もしない、等で、結局は、国民一人一人が無責任な行動を取るから、感染爆発した、と言う形にしてはならないと思のです。

当然、国も都も、この様な数理モデルに基づく予測値は持っているはずであり、当然、その推測に基づいた対応策を採っているべきなのに、それらの数値に基づく国民への注意・警戒・自粛要請がないのは、国・都等が、それらの対策を迅速機敏に採っていないからだと勘ぐらざるを得なくなるという事になります。

病床は、現有能力に対し幾ら不足しているのか、人工呼吸器は、医師数は、看護師は、物流は、・・・・・・

マスク不足・7億枚でも足りない・・・と言う様な事を言って場合ではない、
と言う事態ならない事を祈るばかりです。

世界に比べた感染者数の圧倒的少なさが、PCR検査の未実施ー感度・特異度等の精度不足に起因するのか否か、今では、ある意味問題にならなくなってしまったが、重症者・高齢者用病床確保―医療崩壊回避という、その一大眼目が、オーバーシュートの意味転化・重大局面等の新語造成により、ピーク時感染者数の予測等重大な事実を情報公開せず、結果、コロナの本来の脅威に対する認識不足から、崩れ去り、爆発的死者数増加にならないように、

堤キャスター、怒ってくれ!

と、切に、希望・期待する次第です。


草々

 

東京都ピーク時感染者予測430万人;2020年3月31日

前略

昨日メールした、数理モデルでシュミレーションをしました所、以下の結果となりました。

「都知事が言われている4000病床に対応するTは、530人と言う初期値からですと、15~16日です。2週間です!
一方、昨日メールしたピーク時感染者(数に関する)予測は、T=78、概ね3ヶ月で、430万人です!
終息には、T=365、1年かかります!」

オーバーシュート・ロックダウン・重大局面・3密等の言葉での危機操作、530人と言う世界で1と月足らずで70万人という数字に対しての余りにも微少な数字を使った危機喚起!

これらの裏に、530人~2週間=4000人~2ヶ月強=430万人

と、言う、核爆弾にも匹敵する感染爆発の可能性が秘められている。

オリンピックの開始時期云々というノンビリした事態ではない、と思います。


無論、素人計算ですから、間違っている、単なる数字遊びにしか過ぎません。~むしろ間違っている、検討外れであって欲しいと思います。

でも、一桁・二桁間違っていても、大変な事態が予想されます。

ピーク時対応など想定出来ない数字です。
だからこそ、現実的に、どの数字・タイミングを見込む対策を立てるかが重要となり、逆に、このような予測をする事により、それが可能となるはずです。

当然、専門家からのこのような予測を下に、緊急事態体制における諸方策が検討されている・そう信じたいのですが、残念ながら、そのようなニュースは見当たりません。

大外れ・弩間違いシュミレーションであることを信じて、敢えて、メールさせて頂きます。

貴番組の奮闘を期待しております。

                                                                                         草々




再びエールを堤キャスターへ;2020年4月1日

前略

追記;標記につき、以下、メールしようとしていた所に、近所のスーパーが消毒をしているという話しが飛び込んできました。で、本末転倒ですが、追記を先に書きますと、
コロナの関係の事か、もし、感染だとしたら陽性者が店員なのか来店客なのか、はたまた、全く関係のないガセなのか、確証は、まだ、何もありませんが、
既メールの通り、もし、ロックダウンとなり、食品流通が詰まれば、まさしくノックダウンです。
問題提起/喚起/対応を、何卒、よろしくお願いしたいと思います。

また、今晩の貴番組を拝見し、横浜市大?の数理モデル予測及び専門家会議での「実効的再生数(Effective Reproduction Number)=1.7」の話しも拝聴致しました。
益々、有益な情報発信に期待しております。

草々

本文

前略
昨日のシュミレーション・モデルで、日本とNewYorkの感染者試算を行いました。


初期微少感染者を2000人・閉鎖人口を120百万人として、都の試算とβ/γは同一とすると、2週間で10千人・1ヶ月で10万人、ピークは東京と約1週間遅れますが、51百万人となります。
ただ、これは、当初感染者が閉鎖域内に均等に分散している事が前提となりますから、岩手等未発生県・北海道等封じ込めが一定効果があった地域等による“狂い”が大きな数字になることがあるかと思います。~飽くまで、大勢・趨勢・勘所としてだけの数字です。
所で、昨日NYの女医の方が、NYの3週間前の状態を見て、東京・日本への危機意識を訴えておられましたが、そのNYは閉鎖人口9百万人・その時点での感染者数は400人程度との報道が為されていたと思いますので、その数字で、東京・日本と同方法でシュミレーションをしてみました。

結果、都・東京都同一のβ0.2では、3週間後の数字は、7千人止まりです。

そこで、γは基本医療水準・生活水準等に左右され、基本、日米大差ないと推断し、感染率βの値を変えて、シュミレーションしました。

そうすると、β0.3の場合に、3週間後約35千人と、現実の数字に近い結果が得られました。

これは、イタリアでも医師をされているか方が述べられていた、「コロナと相性がいい」と言う事を、裏付ける数字~日本人は、余りべたべたしない、無闇にお喋りしない・握手の習慣がない・手洗い、うがい、マスクをする等々これまで、感染者数が極めて少ない、理由の一端を如実に表す数字、だと思います。

が、その根底は、「接触」が少ない=感染機会が少ないと言う事だと思います。

米国では、あのトランプ大統領が、深刻な面持ちで、コロナ戦争死者は少なくとも20万人以上~200万人以上になる、これからの3週間の危機を乗り越えねばならない、と国民に語りかけました。

これには、二つの意味があると思い、一つは、対応により、20万人という多大な犠牲ではあるが、MAXから10分の1以下になる可能性がある。
即ち、都市封鎖・外出禁止、要請が感染者減少に効果があるという事だと思います。
先のメールで述べているように、上表シュミレーションの算式は、基本モデルであり、最新というかもっと精巧なモデルは、“Social Distance”即ち、他人と距離をとる、そうすると、当然、非感染者人口が感染者とぶっつかる可能性は低くなり、感染する確率は減る、と言う事を確率的に組み入れたモデルだと思います。
で、確率ですから、幅が出てくる、乃至、シュミレーションのモデルの様に確率的要素を組み込んでいない場合との差が出て来るのだと推測します。
実は、先々週位に、CNNのニュースか何かで、200人の閉鎖人口の中で、感染者・非感染者の行動を制限した場合と、そうでない場合との感染者とぶっつかるシュミレーションの映像が流れ、当然、後者の場合に、非感染者が感染者と多くぶっつかり、白が赤に変って行く様子が、両方の映像を同時に流すことで、よく分るように、示していました。

行動制限が非常に重要なのです。

二つ目は、正しく、今日の国会審議で、総理が、未だ緊急事態を発令するほどの状態ではない、しかし、発令するときは緊急を要する事態であるから、事前の国会審議・国会報告はする時間がないかも知れない、と答弁するところを聞きました。
が、であれば、どういうデーター・数字・根拠で、今は、“持ちこたえている”のか、説明をする必要がある。
(感染者を出していない岩手のように、)まだ、全国的な危機状態とは、言えないとの説明があったが、それなら、トランプ大統領の様に、今後、どの位の死者数を見込んでいるのか~逆に言えば、どの程度の感染拡大を、この場合は感染爆発ではないはずであるから、見込んでいるのか、堂々と説明すべき~情報公開すべきだ、素人が、上表の様なデーターを算出しているのであり、これが、どの位の国としての数字なのか
この点、今日他局で、クラスター班の方が、出演され、キャスターから、都の昨日の感染経路不明者、59名だったと思いますが、その裏に、一体何人の感染者がいると想定されているのかとの質問に、誠実な方であると思いますが、“恐縮ではあるが、実は、自分は数理モデルの専門家ではなく、数理モデルの専門家も対策チームにおられ、その方であれば、お答えできるが、自分では責任を持って答えることが出来ない”と発言されていた。

数理モデル乃至データー処理にかかる専門家はいるわけであり、当然の事ながら、予測数値はある筈、べきである。とすれば、それらを、あのトランプ大統領ですら国民に発信し、国民の協力・自粛を求めているように、積極的に情報公開し、何故、“持ちこたえている”状態なのか、説明すべきなのは当然と思われる。

素人であれ、530乃至2000と言う数字が、“持ちこたえ”でなく、正しく、“感染爆発一歩前の数字”との計算が出せる。~違うのであれば、逆の意味で、万々歳である。

国民に、把握している実態を正しく伝え、従って、今は実行できないことがあるが対応策は着々と準備中であるから、と国民の協力・自粛を要請すれば、我々国民は、それを信頼し、守って行く!という人が、今の日本国民の大多数だと思います。

何の情報公開もなく、すべき準備もせず、唐突に、“緊急事態!”だと、国会を無視し、国民に負担を押しつける事は、許される事ではない、乃至、その様な事態を本能的に感じているために、買いだめや夜遊びに走る人達もでるのだと思うのです。

貴番組が、第一線に立って、このコロナ戦争を乗り切っていくことを期待します

同郷人として、堤キャスターにエールを送ります。


草々

 

 

堤キャスターへ、再再度のエールと期待;2020年4月5日

前略

今日も都内感染者143名で累計は千名を超え、貴番組で紹介された4月30日2万名以上との数理モデル予測は、一層、具現性が高まったと思われます。

我々、高齢者は自在に自宅隔離が出来るので構わないのですが、息子達は、緊急事態発令がないと、中々在宅勤務といっても、やりづらいようで、相変わらず通勤電車で出勤しているようです。

一刻も早い、所謂Social Distance策の導入が待たれます。(無論それに応じた各種政策が伴うこともです)

一方、貴番組でも紹介されていた、Over Shootと言う用語に「定義」がされたようですが、表面的には理解は出来ても、何故、今の時点でかと言う事が判然としません。


とすると、今後、状況に応じた対策を適宜に講じて貰うことが重要であることは勿論ですが、それと同時に、それらの対策を講じた状況判断なり、意思決定過程なり、それらの各種意義における整合性等を明確明瞭に記録/保管されていくことが重要だと考えます。

この間、添付駄文を書き連ねましたが、状況に応じた適宜適切な対応策が講じられるよう、貴番組の益々の奮闘に期待を致しております。
草々